北方領土問題教育関係者会議 公開授業の報告

平成31年2月4日(月)五ヶ瀬町立五ヶ瀬中学校にて、北方領土についての公開授業が行われました。1年1組にて、宮崎県民会議及び教育関係者会議が見学する中、生徒たちは「北方領土とは?」を学びました。

北方領土という言葉を知っているが、どのような事なのかまでは知らない生徒達。

まず、領土の概念から学び、なぜ北方領土問題が発生したかという経緯を確認しました。

「日本の領土なのになぜ日本人が居ないのか」という事から、島への行き方、道路の様子、スーパーの様子を見た生徒からは、「日本なのに、店に置いてあるのは海外製品、道路は左側通行、などすべて外国化している」との率直な感想があった。日本の領土のはずなのに、海外の地図ではロシアの領土になっていて、日本には主権が全くない状態だという事が分かりました。

元島民の方の話をする動画では、故郷なのに、外国人扱いを受けている状態で、一刻も早く故郷を返してほしいと願う反面、この北方領土で生計を立てて子供を産んでいるロシア人もいる現状も受け入れなければならないというとても複雑な気持ちを感じたと思います。

五ヶ瀬で育ち、地元愛が強い生徒の皆さんならこの気持ちは少しでも理解できたかと思います。

どうすれば北方領土問題が解決できるか、と考えるのは遠い土地の出来事ではなく、身近な問題であるという事を考えてもらえた授業でした。

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平成30年度北方領土返還要求宮崎県民集会の報告

平成31年2月3日、宮崎市のニューウェルシティ宮崎にて北方領土返還要求宮崎県民集会が行われました。集会前に、婦人会の皆さんが中心となって宮崎駅前で街頭活動が行われました。

市民の皆さんに周知していただいたと同時に、北方領土のイメージキャラクター「エリカちゃん」と一緒に、若い世代にもアピールさせてもらいました。

集会では、副知事、議長、副教育長を迎え、激励の言葉や想いを述べていただき、内閣、北方領土対策協会、根室市長からのメッセージを紹介していただきました。

宮崎県民会議の福永会長からは、この宮崎県と北方領土、青年とのかかわりの歴史を話していただき、この問題は政府や当事者だけでなく、これからの時代を担う若者も真摯に考えていかなければならない事というのを再確認しました。

その後、根室西高校3年、島野さんと澤田さんを迎え、北方領土の出前講座が開かれました。

校舎から北方領土が見える環境で過ごす高校生が考える北方領土問題。教科書に載っている事だけではないもっと人間的な視点で勉強し、研究するだけでなく実際に当事者や今現在北方領土に住むロシア人との交流を重ね、すべての人間が幸せに暮らせる時代を目指して様々な取り組みを行っています。ただ単に「返せ」ではなく、たくさんの人の人生をどうするかということを若い世代が発信することはとても意味があることだと思います。北方領土とはかけ離れた場所にある九州宮崎県ですが、同じ日本人として今後も県民会議は運動を展開したいと思います。

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